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土壌試料調製マニュアル

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土壌試料調製マニュアル    土壌サンプルの測定依頼が増加しており、試料調製に関するお問い合わせが多数寄せられております。    「あがのラボ」では、以下の様な 土壌試料調製法 を用いていますので、参考にして下さい!   土壌の粒度 、 土壌中の水分や異物 が測定容器への充填度及び放射能測定値に影響を与えますので、 充分な乾燥 と 粒度の均一化 が必要です。 ① 採取した土壌をトレー上に4〜5枚重ねた新聞紙に広げ、天日乾燥(風乾)。 雨天や冬場には新聞紙に包んで屋内に放置。 時間がない場合には、電子レンジ加熱、フライパン・鍋等に入れての加熱乾燥も可能です。 ② 土壌の塊を移植ゴテ等により細かく砕き、乾燥を促進する! ③ 目視で大きな異物(木の葉、木の枝、草、小石など)を確認したら取り除く! ④ 乾燥がある程度進んだら、ふるいにかけて土壌粒度を均一にする。 ⑤ 移植ゴテ等で上下を混和して土壌の色が均一になるまで乾燥! ⑥ 乾燥土壌をビニール袋に回収する。    ※パウダー状になった土壌は風で飛散しやすいので作業者は注意を払って下さい!    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    E-mail  : purplenao@gmail.com    Twitter  : @purplewatch    Facebook : http://www.facebook.com/nao.purpleswan        あがのラボ放射能無料検査申込書pdf (ダウンロードしてご使用ください)

冬に向けての定期点検

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測定器のメインテナンス中    気温が下がって、間もなく冬到来の季節となりました。 現在「あがのラボ」では冬期間の測定室気温低下に対応するため、エアコンの設定温度を 18±2℃ に変更しました。 これに伴い、γ線測定器の自然計数を再測定しています。    今回より、検出限界値をより低減する目的で自然計数の測定時間を40,000秒に延長しました。 予定では Cs-134、Cs-137の検出限界が<1Bq/kg となるはずです。 更に、来春には低レベル放射能検出を短時間で行えるように遮蔽の強化を計画しています。    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    E-mail  : purplenao@gmail.com    Twitter  : @purplewatch    Facebook : http://www.facebook.com/nao.purpleswan        あがのラボ放射能無料検査申込書pdf (ダウンロードしてご使用ください)

土壌汚染調査(その1)

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土壌汚染調査(その1)    福島原発事故による土壌の放射能汚染を調査するため、阿賀野市及び周辺地域の土壌を採取し放射性セシウムの放射能濃度を求めてみました。    土壌採取は、土壌表面が農作業により撹拌される 畑や水田を避け て、居住地近くにある神社等を選んで、数点からの 表面土(〜深さ5cm) を採取した。   比較対象として、福島県に近く、きのこ等のセシウム汚染が確認されている 阿賀町 の土壌も調査した。  測定結果     阿賀町鹿瀬で採取した土壌からは、放射性セシウムの Cs-137 と Cs-134 が検出され、福島原発事故による汚染が確認できた。 一方、その他の地点では放射性セシウムは検出限界未満か検出されてもCs-137のみで、直接的な福島原発事故の影響を確認できなかった。 検出限界未満となった地点のγ線スペクトル上には僅かではあるが Cs-137 の存在が確認できるので、 Cs-137の起源は過去の原爆実験やチェルノブイリ事故によるもの と推測している。     現時点では、阿賀野市の一般土壌に関しては明確な福島原発事故による汚染が認められていないが、阿賀野市に隣接する 阿賀野川河川敷の汚染 、 かんがい用水路に堆積する汚泥の汚染 が確認されているので、それらの移動拡散による二次汚染に注意を払う必要がある。                                      測定時間:30,000秒 土壌採取地点 採取日 測定日 放射性セシウム合算 (Bq/kg(乾)) 阿賀野市寺社 2012-10-09 2012-10-18     33 ※ 阿賀野市上江端 2012-10-15 2012-10-18     20 ※ 阿賀野市里 2012-10-19 2012-10-23     15 ※ 阿賀野市小松 2012-10-24 2012-10-29     15 ※ 阿賀野市大室 2012-10-03 2012-10-06     13 ※ 阿賀野市田山 ...

放射性セシウム濃縮測定法の検討

放射性セシウム濃縮測定法の検討     水道水、河川水、灌漑用水、湖沼水等に含まれる放射性セシウムの濃度は極端に低く、NaIでは検出限界を超えております。 そこをなんとか有意に測定できないものかと濃縮測定法の検討を始めました。    本来は、水試料を 加熱濃縮や減圧濃縮 して放射性セシウムの濃度を高めれば良いのですが、 濃縮過程に時間を要することや測定時に妨害となる岩石由来の天然放射性核種も濃縮してしまう ため、セシウムの選択的濃縮法が要求されるわけです。 そこで、比較的安価な ゼオライト を利用することにしました。     ゼオライト はイオン交換とふるい効果により広いpH範囲でCs吸着能(>90%)を持っていることが知られており、放射性セシウムの除去回収に広く利用されています。 未使用のゼオライト【モルデン沸石、(Ca,K2,Na2)[AlSi5O12]2・7H2O】結晶をセシウム汚染水に投入すると、ゼオライトに包含されていたCa+、K+、Na+が溶液中のCs+と置き換わることで、Cs+の回収ができるわけです。 ただし、 イオン選択性はCs+>NH4+>>K+>Na+ となっており、水中にアンモニウムイオンが多量に含まれる汚れた水やNa+が大量に含まれる海水などでは強く妨害を受けます。   また、 ゼオライト(1g)のセシウム吸着交換能は約100〜200mgCs/gと大きく 、非放射性のCsが含まれていたとしても放射性セシウムはほぼ回収するだけの充分な能力があります。    一定量の水試料に既知量のゼオライトを投入し、撹拌後にゼオライトと水を分離する操作を繰り返します。 最終的にセシウムが吸着濃縮されたゼオライトのみをNaIで測定するという方法です。 「継続的な撹拌法?」「水試料の必要量?」等の問題はいくつか存在しますが実験としてトライしてみます。    計画では、数リットル単位で水試料を交換し、その都度回収ゼオライトのスペクトルを観測して、試料水の必要量を見積もることにしています。 また、事前に測定した精製水洗浄ゼオライトには、天然由来の放射性核種は観察されますが放射性セシウムのピークは確認できませんでした。 ゼオライトが汚染されていないことを確認済みです。    なお、 プルシアンブルー (Prussia...

阿賀野市産の「柿」は大丈夫か?

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阿賀野市産の「柿」は大丈夫か? 阿賀野市産(路地物)の柿を検査してみました。    柿の皮をむいて、ヘタ、種を除去し可食部をサイコロ状に包丁で裁断した後に1リットルマリネリ容器に充填して測定。    柿の果肉は比較的柔らかいので上から圧力を加えて抑えこむとギッシリと充填できます( ミキサー等でジュース状に加工すると、柿に含まれる糖分のため測定中に発酵が生じ、容器から溢れてしまいますのでお勧めできません。 ) なお、用いた柿は渋抜き操作を実施していません!   測定後の柿は、発酵こそしていませんでしたが、表面がジャム化しており容器がベタベタ状態........測定操作は無菌状態で実施しておりませんので 衛生上危険 と判断して廃棄しました。 測定結果    Cs13 7もCs134も検出限界未満で 検出 できませんでした。  また、 γ線スペクトル上にも該当核種のピークは 確認できません。 試料名 採取日 測定日 測定重量 Cs137 (Bq/kg) Cs134 (Bq/kg) 柿(阿賀野市産路地物) 2012-10-20 2012-10-21 904g 検出限界未満(<1.4) 検出限界未満(<1.4)                                              ※測定時間は20,000秒       尚、福島県では、24年産の柿からセシウム合算で最大 87 Bq/kg が検出されています。         ◎ 福島県農林水産物モニタリング情報    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    E-mail  : purplenao@gmail.com    Twitter  : @purplewatch    Facebook : http://www.facebook.com/nao.purpleswan        あがのラボ放射能無料検査申込書pd...

秋の味覚の「クリ」検査

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秋の味覚の「クリ」検査 2012年8月〜2012年10月の 福島県のモニタリング結果 を見ると、秋の味覚「クリ」で〜150 Bq/kg、「ミョウガ」〜50 Bq/kg と他の農産物と比較して放射性セシウムが頻繁に検出されています。   新潟県の汚染状況を知るために、 五泉市村松産の「クリ」 と 阿賀野市産路地物「ミョウガ」 を測定してみました。    その結果、いずれも検出限界未満となり「クリ」は栗ご飯に、「ミョウガ」はサラダとお吸い物にしていただきました。 (クリの皮むきは大変な作業でしたが、これが今晩の「栗ご飯」になることを期待して奮闘しました。) 試料名 採取日 測定日 測定重量 Cs137 (Bq/kg) Cs134 (Bq/kg) クリ(五泉市村松産) スーパー購入 2012-10-14 912g 検出限界未満(<1.6) 検出限界未満(<1.5) ミョウガ(阿賀野市産路地物) 2012-10-12 2012-10-13 527g 検出限界未満(<2.8) 検出限界未満(<2.6)                                              ※測定時間は15,000秒    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    E-mail  : purplenao@gmail.com    Twitter  : @purplewatch    Facebook : http://www.facebook.com/nao.purpleswan        あがのラボ放射能無料検査申込書pdf

阿賀野川河川敷の汚染状況(その2)

阿賀野川河川敷の汚染状況(その2)    5月末から6月初頭にサンプリングした阿賀野川右岸の6つの河川敷のうち2つの地点を選択して、再び土壌を採取して放射能濃度の変化を調べてみました。   下流域にあたる阿賀野市下里河川敷では、5ヶ月経過しても河川敷土壌中の放射性セシウム濃度にほとんど変化がありません。 一方、上流域の安田橋運動公園河原に関しては数値が大幅に減少していました。    安田橋運動公園付近で今年の夏から河川の護岸改修工事が実施されているため放射性セシウム濃度の減少は、自然減ではなく人為的なものと考えています 。 いずれにしろ、阿賀野川の底質泥を介した放射性セシウムの流下移動は現在も続いているものと考えられますので、今後も継続的に監視して行く予定です。 採取地点 採取日 測定日 放射性セシウム合算 (Bq/kg(乾)) 阿賀野市下里河川敷 2012-10-09 2012-10-15     135 阿賀野市下里河川敷 2012-06-10 2012-06-15     200 阿賀野市安田橋運動公園河原 2012-10-09 2012-10-15       71 阿賀野市安田橋運動公園河原 2012-05-25 2012-06-02       197                                   ※放射性セシウム合算=Cs137+Cs134                    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    E-mail  : purplenao@gmail.com    Twitter  : @purplewatch    Facebook...

測定結果(10/1〜10/9)

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測定結果(10/1〜10/9)      五頭山麓に分け入って天然キノコを採取し測定してみました。  キノコが生育している土壌が汚染されている場合に、キノコには放射性セシウムが濃縮され易いとの報告がありますので、五頭山麓の汚染を間接的に知る意味で、食用・毒キノコの区別なく採取し放射能測定を実施しました。  採取した天然キノコを水洗いし、水を拭き取った後にミキサーで裁断!  測定中の発酵を抑えるため 電子レンジで過熱後に室温に戻し、マリネリ容器に充填後に測定!    その結果、Cs134は検出限界未満でしたが、Cs137で 1.7 Bq/kgと 市販されている 菌床栽培生シイタケと同様に 汚染度が低いことが分かりました。     なお、新潟県の報告では、ワタゲナラタケ(湯沢町)7.9 Bq/kg、 アミタケ(阿賀町)11 Bq/kg、 ヌメリイグチ(阿賀町)18 Bq/kg 等から放射性セシウムが検出されており、阿賀町や湯沢町での原発由来の汚染がキノコからも検出されています。 ◎野生きのこの放射性物質の検査結果について(新潟県)                            試料名 採取日 測定日 測定重量 Cs137 (Bq/kg) Cs134 (Bq/kg) 釜揚げ風ゆでうどん(福島県本宮市) スーパー購入 2012-10-02 1,037g 検出限界未満(<1.2) 検出限界未満(<1.2) 白米(24年胎内市産こしひかり) スーパー購入 2012-10-05  995g 検出限界未満(<1.4) 検出限界未満(<1.3) 天然きのこミックス(五頭山麓) 2012-10-04 2012-10-06  877g     1.7 検出限界未満(<1.3) 菌床栽培生シイタケ(JA越後中央) スーパー購入 2012-10-06  670g     2.1 検出限界未満(<1....

自動車エアコンフィルターの放射能測定

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自動車エアコンフィルターの放射能測定    土壌等が放射性物質で汚染された場合に、細かな汚染粉塵が風によって巻き上げられ、遠方に移動して汚染拡大を引き起こし、呼吸により汚染粉塵を体内に取り込んで内部被曝の原因となることが危惧されています。 大気中に含まれる汚染粉塵の量を知るためにはハイボリュームエアサンプラー(粉塵収集装置)等で大量の空気を吸引してろ紙上に粉塵を捕集して調べる方法が一般的ですが、当方にはその装置がありません。  そこで、自動車エアコンフィルターに着目して、そこに捕集されている放射性物質の量を測ってみることにしました。 通常、エアコンフィルターは1年間程度で交換するのですが、そこには外気に含まれていた粉塵と共に放射性物質がトラップされているはずです。 特に、汚染レベルが高い地域で使用された場合は、エアコンフィルターの汚染度も高くなっていると予想されます。     今回、原発事故当時から福島県いわき市で使用されていた自動車に装着されていたエアコンフィルターの提供を受けたので、放射性物質量を求めてみました。 エアコンフィルターは車種によって形状が異なるため、そのまま測定用の容器に入れても測定条件が一定となりませんので、 水による溶出操作 を加えることにしました。 前処理と測定法   ① エアフィルターの表面線量率測定    吸気側には白い繊維状の埃が目立つが、排気側には観察できず! NaIシンチレーションサーベイメーターで吸気側の表面線量率を測定したところ。フィルター表面では0.10μSv/hとわずかに高い数値を示した! ② エアフィルターの洗浄    エアフィルターを超音波洗浄機に収まるサイズにカッターで切断! 精製水約200mlを用いて裁断したエアフィルターを超音波洗浄(10分)し、汚れを含んだ水を1リットルマリネリ容器に移し替えた後、新たな精製水で洗浄を計5回繰り返した(約1リットル)。 回収した水は濁っており、不溶性の沈殿物も確認。 1リットルマリネリ容器をガンマー線モニター(AT1230A)にセットし、30,000秒測定! ③ 不溶物の分離    測定終了した洗浄水からろ過フィルター(コーヒー用ろ紙)を用いて不溶性の物質を回収した後にろ液を再度 30,000秒測定! ...

測定結果(9/17〜9/30)

測定結果(9/17〜9/30)                             測定時間は10,000秒〜40,000秒 試料名 採取日 測定日 測定重量 Cs137 (Bq/kg) Cs134 (Bq/kg) 雪印メグミルク(海老名工場) スーパー購入 2012-09-25 1,030g 検出限界未満(<1.1) 検出限界未満(<1.1) 農協牛乳(新潟市西蒲区) スーパー購入 2012-09-30 1,032g 検出限界未満(<1.1) 検出限界未満(<1.0) 水道蛇口水(阿賀野市水原地区) 2012-09-25 2012-09-28 1,000g 検出限界未満(<1.3) 検出限界未満(<1.2) 24年産玄米(新潟市江南区横越)   不明 2012-09-29  828g 検出限界未満(<1.8) 検出限界未満(<1.6) 24年産白米(新潟市江南区横越)   不明 2012-09-29 1,018g 検出限界未満(<1.4) 検出限界未満(<1.3) ぶなしめじ(雪国まいたけ) スーパー購入 2012-09-25 ※ 166g 検出限界未満(<12.9) 検出限界未満(<12.1) 乾燥土壌(新潟市江南区) 2012-09-16 2012-09-28 1,154g 検出限界未満(<2.2) 検出限界未満(<1.9) 乾燥土壌(柏崎市) 2012-09-15 2012-09-28 1,233g 検出限界未満(<2.0) 検出限界未満(<1.6) 乾燥土壌(刈羽村) 2012-09-15 2012-09-28 1,126g ...

稲わらの放射能測定

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稲わらの放射能測定 農家さんのご協力で、24年度に収穫した「稲わら」が入手できたので、放射能を測定してみました。   ①乾燥稲わら    阿賀野市小浮で採取した「稲わら」を電子レンジで加熱して風乾後にミキサーで粉砕し、1リットルマリネリ容器に充填してNaIシンチレーションカウンター(AT1320A)で40000秒測定。   粉砕した「稲わら」はスポンジ状となり、 容器に充填するのが困難でしたが、約350グラム程度充填できました。 ②炭化稲わら   「稲わら」に含まれる放射性セシウム濃度を高めるために、放射性セシウムが飛散しない低温(約250度)で乾燥稲わらを炭化(蒸し焼き)。 「炭化稲わら」を再度ミキサーで粉砕し、1リットルマリネリ容器に充填して40000秒測定。   測定結果 試料名 採取日 測定日 測定重量 Cs137 (Bq/kg) Cs134 (Bq/kg) 放射性K40 (Bq/kg) 乾燥稲わら 2012-09-20 2012-09-21 353g 検出限界未満(<3.5) 検出限界未満(<3.3)   386 炭化稲わら 2012-09-20 2012-09-22 247g 検出限界未満(<5.2) 検出限界未満(<5.0)   960 放射性セシウムは全て検出限界未満でした。 「炭化稲わら」の放射性カリウム40の濃度が、「乾燥稲わら」の2.49倍に濃縮されているので、放射性セシウムも同率で濃縮されると仮定すると、乾燥稲わら換算で放射性セシウムの検出限界値がいずれも2.0 Bq/kgとなり、「乾燥稲わら」に含まれる セシウム137とセシウム134の合算は4.0Bq/kg未満 と推測できます。 なお、土壌から白米には稲わらの1/5 程度の放射性セシウムが移行するという報告がありますので、この白米に含まれている放射性セシウムは 1Bq/kg未満となります。 ※放射能濃度が低く、かさ高い検体は、そのままでは充填密度が低くなるので、本来は電気炉等で低温灰化した後に酸抽...

かんがい用水路の堆積泥調査(その2)

かんがい用水路の堆積泥調査(その2)       用水路堆積泥の追跡調査(9/2〜9/15)を実施しました(4地点)。 検出限界値を超えた放射性セシウムが検出されなかった阿賀野市熊堂村新田の用水泥を再度サンプリング(9/27)し、再検討しました!    6月に採取した用水路と 同地点 で堆積泥を採取し、 前回と同様に 天日乾燥後にふるいにかけ、異物を除去した後、1リットルのマリネリ容器に充填し、5000秒〜10000秒測定! その結果、 阿賀野市熊堂村新田で採取した用水堆積泥を除いた3地点で 全ての地点で前回と同レベルの放射性セシウムが検出されました。         放射能濃度の増減は認められるものの、大きな変化はありません !   試料名 採取日 測定日 放射性Cs合計値 (Bq/kg) 用水路堆積泥(阿賀野市沖通) 2012-09-02 2012-09-10    130 用水路堆積泥(阿賀野市沖通) 2012-06-23 2012-06-30    191 用水路堆積泥(阿賀野市熊堂村新田) 2012-09-27 2012-09-30     277 (訂正) 用水路堆積泥(阿賀野市熊堂村新田) 2012-06-23 2012-06-30    241 用水路堆積泥(阿賀野市法柳新田) 2012-09-15 2012-09-18    145 用水路堆積泥(阿賀野市法柳新田) 2012-06-28 2012-06-30    161 用水路堆積泥(新潟市北区上大月) 2012-09-02 2012-09-06    415 用水路堆積泥(新潟市北区上大月) 2012-06-28 2012-06-30    371    ※ 阿賀野市熊堂村新田に関しては、サンプリング地点を間違えたために生じた単純ミスです。申し訳ありません!(夏草で用水路全体が隠...

測定結果(9/7〜9/14)

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測定結果(9/7〜9/14)   スーパーで安売りしていた「もも果汁飲料」から放射性セシウムが検出されました!    試料名 採取日 測定日 放射性Cs合計値 (Bq/kg) 明治ブルガリアヨーグルト(宮城県東北工場) スーパー購入 2012-09-10 検出限界未満(<2.7) 雪のふる里低脂肪乳(南魚沼市・KK雪里) スーパー購入 2012-09-10 検出限界未満(<3.0) 北の草原牛乳(燕市・原田乳業) スーパー購入 2012-09-11 検出限界未満(<3.0) 白米(北越後コシヒカリ 新発田市23年産) スーパー購入 2012-09-12 検出限界未満(<3.4) 35%もも果汁入飲料(ヤマザキ) スーパー購入 2012-09-14     3.0 ※     ※   セシウム137のみ検出! セシウム134は検出限界未満でした。  なお、測定時間 50,000秒の検出限界値は、セシウム137(1.4 Bq/kg)、セシウム134(1.3 Bq/kg)     ※   原材料に使用されている桃は国内産ですが詳細な産地は不明!  (山梨、福島、長野県の3県で桃の生産量の65%を占めています。)     ※   35%もも果汁入飲料の1缶(350ml)に、約1ベクレルの放射性セシウムが含まれている計算になります。  また、原材料の桃は 8〜9 Bq/kg程度のセシウム濃度と推測できます。   なお、JA新ふくしまでは、NaIシンチレーション検出器を用いて出荷前農作物の 放射性物質自主検査 を実施しています。 ただし、測定時間30分で検出限界 セシウム137 10Bq/kg、セシウム134 10Bq/kg、セシウム合算 20Bq/kgという極めて緩い条件で測定しています。 JAが独自に自主検査することは評価に値しますが、基準値(セシウム合算で100Bq/kg)を超えていないという根拠で放射性セシウムが含まれている農作物を市場に出荷していることは、生産...

公開を条件に無料で測定します

自然計数の低減     測定装置の下部の鉛遮蔽を7月末に強化しました。  この結果自然計数が30%程度減少し、以前より短時間で低レベルの放射能を定量できるようになりました。    ようやく気温が下がって測定に適した季節になりました。 猛暑の中では、測定室と測定器を一定の温度に保つことは困難でしたので、測定は気温の下がった深夜にのみに実施していました。 今後は、 エアコンの能力で充分に温度をコントロール できますので、測定数を増やしてゆく予定です。    「あがのラボ」では、測定結果の公開を条件に 完全無料 で測定しています。 食品等を測定したいとお考えの方は気軽にご連絡ください!(「 放射能無料検査申込書」 をダウンロード/プリントして必要事項を記入の上で検体と一緒にご持参下さい。)    ★連絡先    あがのラボ (あがの市民放射線測定室) 担当:村上            0250-62-3102  /  080-3208-6563    Twitter  : @purplewatch    Facebook : http://www.facebook.com/nao.purpleswan あがのラボ放射能無料検査申込書pdf

測定結果(8/10〜9/6)

測定結果(8/10〜9/6)   試料名 採取日 測定日 放射性Cs合計値 (Bq/kg) 用水路堆積泥(阿賀野市沖通) ※1 2012-09-02 2012-09-06     130 用水路堆積泥(新潟市北区上大月) ※1 2012-09-02 2012-09-06     415 周回水路堆積泥(瓢湖・さくら池) ※2 2012-08-07 2012-08-11     360 畑土壌(阿賀野市外城町) 2012-08-28 2012-09-01       12 本つゆ(キッコーマン) スーパー購入 2012-09-01 検出限界未満(<2.7) 味ぬか(チヨダ) スーパー購入 2012-08-10 検出限界未満(<3.9) 猫エサ・ミオ(日本ペットフーズ) ※3 スーパー購入 2012-08-27 検出限界未満(<9.4) 猫砂(ライオン)  ※3 スーパー購入 2012-08-27 検出限界未満(<4.6)     ※1    【 定点測定 】: 前回の測定値(6月末採取試料)は 、191 Bq/kg(阿賀野市沖通) 、 371 Bq/kg(新潟市北区上大月) で、大きな変動は認められず、用水路堆積泥のセシウム汚染は継続している。     ※2    【 定点測定 】 : 前回の測定値(6月末採取試料) 484 Bq/kg(C地点) からの大きな変動はない。          ※3       牛、馬、豚、家きん(にわとり、うずら)、養殖魚に与える動物用飼料に放射性セシウム暫定許容値が設定されていますが、ヒトと密接に接する機会が多い犬猫などのペット(愛玩動物)のエサに関する基準値は定められていない。 ...

食品類の測定結果

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食品類の測定結果   試料名 採取日 測定日 放射性Cs合計値 (Bq/kg) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-05-20 2012-05-20 検出限界未満(<4 .8) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-05-21 2012-05-21 検出限界未満(<4 .2) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-05-25 2012-05-25 検出限界未満(<4 .6) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-05-28 2012-05-28 検出限界未満(<4 .5) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-05-30 2012-05-30 検出限界未満(<4 .3) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-06-22 2012-06-22 検出限界未満(<4 .3) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-07-07 2012-07-07 検出限界未満(<4 .0) 水道蛇口水(阿賀野市) 2012-08-01 2012-08-01 検出限界未満(<3 .8) 天然水南アルプス(サントリー) スーパー購入 2012-07-01 検出限界未満(<3 .8) 新潟県産こしいぶき スーパー購入 2012-07-07 検出限界未満(<3 .5) コシヒカリ(新発田市) スーパー購入 2012-05-18 検出限界未満(<4 .0) たけのこ(阿賀野市) スーパー購入 2012-05-21 検出限界未満(<9 .6) ジャガイモ(胎内市) スーパー購入 2012-08-01 検出限界未満(<4 .1) オレンジ(カルフォルニア) スーパー購入 201...

湖沼の放射能調査(その1)

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湖沼の放射能調査(その1)   新潟県は福島原発事故による直接的な放射性セシウム汚染は低かったものの、阿賀野川の上流部に位置する福島県の只見川・阿賀川水系の放射性セシウム汚染の影響を受け続けている。 放射性セシウムは泥成分に吸着し、 阿賀野川河川水と阿賀野川から取水したかんがい用水と共に下流域に移動し、水田・畑・湖沼などに及んでいる と考えられるが、その実態は充分に調査されていないのが現実です。 あがのラボでは、今後も長期間継続すると思われるセシウム汚染の影響を予測するために、現時点での汚染の実態を把握する必要があると考えて、これまでに 「阿賀野川河川敷堆積物」「用水路堆積泥」 などを調査してきました。 今回は、 泥成分が沈降しやすい湖沼 を対象に放射能調査を実施しました。   調査した地点は、かんがい用水と一般河川水が混合流入している 内沼(新潟市北区) と 十二潟(新潟市北区) 、かんがい用水の直接流入が認められない 瓢湖・さくら池(阿賀野市 )及び じゅんさい池(阿賀野市) 。 より大きな地図で 湖沼の放射能調査 を表示   測定結果   直接にかんがい用水の流入が認められない ①瓢湖 、 ②瓢湖・さくら池(人工池) 、 ③じゅんさい池(ため池) では、堆積物中の放射性セシウム濃度は 「検出限界未満」〜31 Bq/Kg(乾燥泥) と予想されたように低い値でした。 ただし、NaIシンチレーション測定器を用いた γ線スペクトル上にCs-137と共にCs-134のピークが明確に確認できないので、放射性セシウム汚染の原因が福島原発事故に起因するかは判断できませんでした 。 汚染度が低く「検出限界未満」となった ②瓢湖・さくら池 に関しては完全閉鎖系でその水源は天水(降雨)のみですが、 ①瓢湖と③じゅんさい池には河川水や沢水の流入 が認められますので、今後も放射能濃度の継続測定が必要と考えています。    かんがい用水と一般河川水の流入が認められる ④内沼 と ⑤十二潟 では、閉鎖系と比べて汚染度が高くなっていると予想していましたが、実際には 77 Bq/Kg(乾燥)と「検出限界未満」 という低い値に留まっています。  ④内沼と⑤十二潟の底質泥を採取できる場所が流...

かんがい用水路の堆積泥調査

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かんがい用水路の堆積泥調査   あがのラボでは、農業用水路を経由した「放射性セシウム汚染泥」の移動実態を調査するために、阿賀野川や小阿賀野川の水を灌漑用水として配水している阿賀野川土地改良区、新津郷土地改良区、亀田郷土地改良区が管理する地域を調査対象に選び、流れの緩やかな終末部の農業用水路に堆積している「用水路泥」を採取して放射能測定を実施しました。   その結果、採取した全ての「用水路堆積泥」から放射性セシウムが検出され、阿賀野川から用水路を経由した放射性セシウムの移動拡散が確認された。     サンプリング地点と測定法   地図に示したサンプリング地点(①〜⑥)から採取した用水路堆積泥を天日乾燥後にふるいにかけて小石等の異物を取り除き、1リットルのマリネリ容器に充填してNaIシンチレーションカウンター(AT1320A)で5,000秒測定し放射能を決定した。 セシウム放射能濃度はCs-137とCs-134の合算で表記。 検出限界値は、それぞれ Cs-137:5 Bq/kg、Cs-134:3 Bq/kg。   ◎阿賀野川土地改良区     ①阿賀野市沖通    :阿賀野川頭首工→右岸幹線用水路(大荒川用水路)     ②阿賀野市熊堂村新田 :阿賀野川頭首工→右岸幹線用水路(高関用水路)     ③阿賀野市法柳新田  :阿賀野川頭首工→新江幹線用水路     ④新潟市北区上大月  :阿賀野川頭首工→西部幹線用水路(長浦1号用水路) ◎新津郷土地改良区     ⑤新潟市秋葉区東金沢 :阿賀野川頭首工→左岸低位幹線水路 ◎亀田郷土地改良区       ⑥新潟市江南区大渕  :沢海揚水機場→阿賀1号用水路 より大きな地図で 用水路堆積泥採取地点 を表示 測定結果       用水路堆積泥(①〜⑥)から検出された放射性セシウム濃度(Cs-137+Cs134合算)は、161〜371 Bq/kgとなった。    この値は、阿賀野川の河川水を利用している新潟市満願寺上水場で採取された脱水汚泥中の放射性セシウム濃...

河川汚泥中の放射性セシウム濃度の経時変化

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河川汚泥中の放射性セシウム濃度の経時変化     福島第一原発事故により放出された放射性物質の中で放射性セシウム(Cs-137, Cs-134)は阿賀野川河川水中の粘土成分(バーミキュライトやモンモリロナイト)に吸着され福島県会津地方から新潟県へと移動していることが明らかとなっています。 阿賀野川の河川水は、流域の市町村の上水道原水として利用されているだけでなく、農業用かんがい用水としても広く利用されていますので、長期にわたる水田への汚染泥の沈着が懸念されています 。      新潟市が公表している データー を使って、 満願寺浄水場(阿賀野川下流域) で採取された汚泥中の放射性セシウム濃度の経時変化をグラフにしてみました。 福島第一原発事故直後の昨年5月末〜6月初頭にセシウム濃度が大きく増加し( ピーク① )、その後急激に減少しますが梅雨の時期にやや増加しています( ピーク② )。 昨年7月に発生した新潟・福島豪雨による阿賀野川水系(阿賀川・只見川)の氾濫による放射性セシウム濃度の増加は観察されず、むしろ減少する結果となっています。 これは、おそらく大量の雨による希釈効果によるものと思われます。 渇水期の夏場には緩やかに減少し、台風が来襲する秋口になると再度上昇しています( ピーク③ )。 河川泥に含まれる放射性セシウム濃度の増減は上流域(会津地方)での降雨等による川底の撹拌や、ダムからの調節放流などが影響すると思われますが、詳しいことは全く分かっていません。 現在は、満願寺浄水場付近では河川泥に含まれる放射性セシウム濃度が安定して 150〜300 Bq/kg(湿土 )のレベルで推移しています。       一方、信濃川水系の 戸頭浄水場 で採取された河川泥の放射性セシウム濃度変動は満願寺浄水場での変動と異なっています。 福島第一原発事故直後の昨年5月末〜6月初頭に約1,300 Bq/kg(満願寺の1/10程度)を記録したがその後急激に低下し、際立った季節変動も観察されていません。 現在は 約50 Bq/kg程度 のレベルで推移しています。 阿賀野川水系(満願寺)の放射性セシウム濃度が信濃川水系より高いこと、季節変動を伴うことなどから、上流の高汚染地帯(会津地方)の影響を受けていると考えられ継続的な監視が必要と思われます。 ◎...

阿賀野川河川敷セシウム汚染マップ(追補)

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河川敷セシウム汚染マップ ① 阿賀野市草水河川敷(水辺側) ② 安田橋運動公園の河原(水辺側) ③ 阿賀野市小浮‎河川敷(水辺側) ④ 阿賀野川総合運動場脇休耕地(堤防側) ⑤ 新潟市北区‎灰塚‎排水桶管(堤防側) ⑥ 阿賀野市下里河川敷(水辺側) (追加)

阿賀野川河川敷の汚染状況

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阿賀野川河川敷の汚染状況    阿賀野川河川敷の放射性セシウムによる汚染状況を把握するため、阿賀野川上流から下流に向かって河川敷内の5地点(①〜⑤:地図参照)から堆積泥を採取し、天日乾燥後にγ線放射能モニター(ATOMTEX製AT1320A)を用いて放射能濃度(Bq/kg乾燥土)を決定した。 その結果、5地点のいずれの堆積泥からも福島第一原発事故由来の放射性セシウム(セシウム137+セシウム134)が検出され広範囲の阿賀野川河川敷が汚染されていることが明らかとなった。 河川敷堆積物採取地点 ① 阿賀野市草水河川敷(水辺側) ② 安田橋運動公園の河原(水辺側) ③ 阿賀野市小浮‎河川敷(水辺側) ④ 阿賀野川総合運動場脇休耕地(堤防側) ⑤ 新潟市北区‎灰塚‎排水桶管(堤防側) 河川敷内に堆積し表面に露出している粘土層(0〜約5cm)を採取し、天日乾燥後にふるいにかけ、小石や雑草等の異物を取り除いて測定用試料とした。 放射性セシウム濃度 地点① 6/05採取 154 Bq/kg(乾) 地点② 5/25採取 196 Bq/kg(乾) 地点③ 6/05採取  152 Bq/kg(乾) 地点④ 5/30採取 152 Bq/kg(乾) 地点⑤ 5/30採取 236 Bq/kg(乾)※ ※地点⑤(写真参照)では、平成23年7月の福島・新潟豪雨で堤防上部に堆積した泥が現在まで取り残されていたと思われます。 阿賀野川河川敷で見られる堆積物は、目の細かい砂と粘土質が混ざったもので、それらの混合比が異なる層が幾重にも重なっている状況が観察されました。  広い河川敷では水辺付近や水辺と堤防との中間地帯では、通常の増水により冠水と乾燥が繰り返されるため複雑な堆積層構造になっています 一方、堤防に近く比較的高い位置にある採取地点④や地点⑤では、平常時には冠水することがないが、大雨で異常増水した場合にのみ冠水するため(放射性セシウム濃度が高い)粘土質を多く含む層が取り残され、加えて堤防の内壁に付着した泥が雨により堤防近辺直下に洗い流されて集積したのではないかと考えています。(コンクリート製の堤防内壁と河川敷との境界には多くの場所で泥が集積しているのが観察されている)  堆積物の表層が主に砂で構成されている場所では、放射性セ...
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川の流れにより移動する放射性セシウム(阿賀野川・阿武隈川) 2012年6月10日(日) 夜10時放送の【ETV特集】 で阿賀野市にも関係する「阿賀野川の放射性セシウム汚染の移動」に関する報告がされますので視聴しましょう。 内容は、 福島県を水源とする阿武隈川と阿賀野川の上流から下流まで独自調査した結果、阿武隈川では一日当たり1,700億ベクレルの放射性物質が移動しており、川底の土からは6万ベクレル/kgを超える高濃度の汚染が検出された。 阿賀野川支流では放射性物質の量が、雪解けを挟んで大きく跳ね上がり、粘土鉱物と結合した状態で阿賀野川の河口まで移動する実態が浮かび上がってきた。  …という深刻な事実です! ◎ 【ETV特集】ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているのか ◎ YouTube動画   あがのラボ(あがの市民放射線測定室) でも阿賀野川右岸(阿賀野市側)の堆積泥を数点採取し調査しました。 その結果、 阿賀野川河川敷が放射性セシウムにより広範囲に汚染されている ことを掴んでいます(後日まとめて公表します)。 福島県の山林や土壌の汚染が継続する限り、河川による放射性セシウムの移動は今後も継続すると予想されます。  特に、雪解けや梅雨による阿賀野川増水で河川敷の冠水による放射性セシウム蓄積が考えられ、渇水期には放射性セシウムを含む堆積泥が乾燥し風により埃となって周囲に拡散することも考える必要があります。

増え続けるセシウム汚染汚泥

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増え続けるセシウム汚染汚泥      福島第一原子力発電所事故以来、阿賀野市大室浄水場で生じている「放射性セシウムを含む汚泥」の最新検査結果が水道局から発表されました 。 大室浄水場では、阿賀野川水系から取水した水道原水中に含まれる浮遊汚泥等を最終的に天日乾燥床にて回収しているため、汚成分に強く吸着している放射性セシウム(セシウム137+セシウム134)が天日乾燥床に蓄積することになります。      福島第一原子力発電所事故発生時に運用していた天日乾燥床(No.1とNo.2、[4つの天日乾燥床の内、2つのペアでローテション運用])には 高濃度(10,000 Bq/kg以上) の放射性セシウムが検出されました、 その後に運用した天日乾燥床(No.3とNo.4)からは、2桁低い濃度で検出され、減少傾向が見られていましたが、次に運用した天日乾燥床(No.1とNo.2)からは天日乾燥床(No.3とNo.4)と同レベルの濃度の放射性セシウムが検出されており、ほとんど変化していません! 阿賀野川水系の魚や河川底泥、更には流出河口や海底泥から放射性セシウムが検出されていますので、今後も福島県側からの放射性セシウムの移動が続くことが予測されています。      ちなみに、これまでに阿賀野市大室浄水場敷地内に保管されている放射性セシウム量は、総量で 約20憶ベクレル と推計され、今後も増え続けることが危惧されています。 天日乾燥床      運用期間          放射性セシウム(Cs-134+Cs-137)濃度   No.1   平成22年11月29日〜平成23年05月25日       10,000 Bq/kg   No.2   平成22年11月29日〜平成23年05月25日       10,300 Bq/kg    No.3   平成23年05月26日〜平成23年08月18日        145 Bq/kg   No.4   平成23年05月26日〜平成23年08月18日        460 Bq/kg   No.1   平成23年08月15日〜平成23年12月15日       ※140 Bq/kg → 130 Bq/kg(訂正値)...

阿賀野市線量マップ(暫定版)

阿賀野市線量マップ(暫定版) 土壌と河川水のサンプリングのついでに、地上1m高の空間線量率(μSv/hr)を各地点で測定しました。 市街地、水田地帯、五頭山麓での空間線量率に大きな差異は認められませんでした。 使用機器: シンチレーションサーベイメーター TCS-172B  ※ 測定値は、測定日時、天候等によるバラツキが生じますので、あくまでも参考値とお考え下さい。 ※京ヶ瀬の一部地域のデーター追加(5/31) ※京ヶ瀬、分田地区の一部地域のデーター追加(6/3) より大きな地図で 阿賀野市空間線量率分布 を表示

測定結果のまとめ

測定結果のまとめと問題点   ①γ線放射能モニター(ATOMTEX製AT1320A)導入から1週間を経過し、あがの市民放射線測定室(あがのラボ)では、γ線放射能モニターの性能把握と測定練度を高めるため下記の様々な測定試料を検査してきました。 結果としては、 いずれの検体からも放射性セシウムや放射性ヨウ素(減衰により既に消滅)による汚染を検出できていません 。 ◎食品類: 米(新発田市産)、タケノコ(阿賀野市産)、オレンジ(カルフォルニア産) ◎水試料: 水道蛇口水(阿賀野市)、瓢湖湖水(表面水) ◎土壌類: 土壌(雨どい直下)、砂(雨どい直下)、粘土層(瓢湖湖底) ◎その他: 豆炭焼却灰、松葉(落ち葉)   ② 測定を通じて放射性セシウムや放射性ヨウ素の誤検出も確認されています (γ線スペクトル上で確認できないのにメーカー提供の解析プログラムを用いると検出されてしまう現象)   その原因は、1) 福島県や関東地域と比べて阿賀野市の汚染度が極端に低いこと。2)試料中に存在する天然放射性核種が放射性セシウムや放射性ヨウ素の妨害となっている等が考えられます。  (福島県や関東地域などの放射性セシウムによる汚染度の高い検体測定では、天然放射性核種よりも放射性セシウムの相対的濃度(比放射能)が大きいので、現在のところ天然放射性核種による妨害は小さいと報告されています。)    阿賀野市の五頭山系は有名な花崗岩地帯で安田地区から採れる花崗岩(御影石)は草水石(ソウズ石)として全国的に有名! また、村杉温泉や今板温泉はラドン温泉(温泉中に地下岩石から溶け出したラドン( Rn-222 天然、ウラン系列)やラジウム( Ra-226 天然、ウラン系列)を含む)として有名です。 阿賀野市の土壌は花崗岩の風化によってできていると考えても過言ではないでしょう! 対象核種とγ線エネルギー   妨害核種とγ線エネルギー I-131 0.364 MeV        Pb-214 0.352 MeV (天然、ウラン系列) Cs-134 0.569 MeV        Tl-208 0.583 MeV (天然、トリウム系列) Cs-134 0.605 MeV ...

機器のメンテナンス

   本日はγ線放射能測定器のメンテナンスを実施しているため、検体の測定はお休みです。測定結果の信頼性を担保するための定期的な保守管理です。    なお、測定結果に疑義がある場合には緊急メンテナンスを実施しますが、通常時は2週間間隔でメンテナンスを実施します。

水道水検査

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測定結果(2012-05-20)    ATOMTEX製γ線測定器AT1320Aを用いて自宅の 水道蛇口水 (1リットル)を測定した結果、 有意な数値(>3σ)は得られず検出限界未満という判定になりました。 2012年4月からの新基準(水道水:セシウム合算10Bq/kg)においても基準値以下(<4.8 Bq/kg) でした。     阿賀野市の給水は、 阿賀野給水区 と 安田給水区 の2系統で運営されています。 安田給水区(旧安田町)では 地下水 を水道原水に用いていますが、阿賀野給水区(旧水原町)では 阿賀野川表流水 と 地下水 が併用されていますので、阿賀野川の水質変化を受けやすい傾向にあります。 また、地下水が混合配水されているためか γ線スペクトル上には岩石由来の天然放射性核種 の存在が認められます。        ◎ 測定時間:10,000秒        ◎ 水道蛇口水(阿賀野給水区水原)          セシウムー134  検出限界未満(<2.3 Bq/kg)          セシウム−137   検出限界未満(<2.5 Bq/kg)

米の産地偽装

やっぱりあった!米の産地偽装 以前から、「福島産のコメ」が産地偽装で一般に流通しているのではないのかという心配がありましたが、ブランド米「新潟県産こしひかり」に原発事故の影響で価格の下がった「福島産ひとめぼれ」を混ぜて、「新潟県産こしひかり」として販売していたことがわかってきた。 この事例が例外的ならば良いのだが実態は詳しく調査されていないのが現実です。 もしも、「福島産ひとめぼれ」が放射能汚染されていたとなったら、問題はさらに深刻となる。 県産コシ偽装、福島米を混入か(新潟日報 5/18) 県警は、昨年3月の東京電力福島第1原発事故による風評被害の影響などで価格が下がったコメを、高値で売れる県産コシヒカリと偽って販売し、利益を得ていた疑いもあるとみて調べている。 市場価格より異様に安い「新潟県産コシヒカリ」や、新潟県産と書かれているが怪しげな業者のお米は疑ってみる必要があるようです。  皆さんの食べているお米は大丈夫ですか?     参考:阿賀野市小浮にある 農業生産法人 百姓一揆 では独自にお米の放射能検査を実施し出荷していますし、 生協パルシステム と提携して「コシヒカリ」を供給している阿賀野市笹岡の JAささかみ のお米は生協会員に届く前に厳しい検査を受けています。  農家の方々もいろいろと努力されているのですが米の産地偽装事件が起きると新潟産米に対する消費者の信頼が崩れてしまうことに...

「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味

「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味 現在、国・自治体・民間機関・市民測定所等で食品中の放射能検査が頻繁に実施されています。 公表された検査結果に書かれている、 「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」 などの表記をご覧になったことがあると思いますが、検査機関によって表記が異なるので多くの一般市民は混乱してしまうという実態があります。 今回は、 「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味を解説 してみましょう! それぞれの表面的意味としては ① 「ND」:Not Detected(検出されなかった)  疑問:ほんとに無かったの? ② 「不検出」:検出されなかった   疑問:ほんとに無かったの? ③  「検出されず」:検出されなかった  疑問:ほんとに無かったの? ④ 「検出限界未満」:検出できる最小値に満たなかった  疑問:実際はどのくらいだったの? ….となるのですが、いずれも適切な表現ではなく、①〜③は「ゼロ」と思ってしまう方もいらっしゃるだろう! 実は意味するところは全て同じなのです。表現が好ましくないのです。出来れば使用しないでいただきたい。 壊変は確率現象 セシウム137やヨウ素-131等の放射性核種が壊変するのは、いつも一定ではなくて バラツキを持った確率的な現象 なのです。(10枚に1枚は当たるはずの宝くじの末尾賞300円ですが、バラで100枚買っても必ずしも10枚当たるとは限らず11枚の時もあるし8枚の時もある…..) バラツキをもった放射性核種の壊変に伴って放出される放射線を、測定器で観察するわけですから測定値も当然バラツキをもってしまうわけです。 長時間観察したら(大量の宝くじを買ったら)、一定の放射能に収束する(10枚に1枚当たる状況に近づく)わけですがバラツキが全く無くなるわけではありません。 自然計数もバラついている 測定器に検体をセットしていない状態でも周囲にある 自然界の放射線によりカウントされてしまう現象 があります。 これが 自然計数(バックグラウンド) と呼ばれるもので、同様に一定ではなくバラツキを持っています。 測定器に検体をセットした状態では、バラツキを持った自然計数に加えてバラツキを持った検体中の放射性核種からの放射線を同時にカウント...

測定結果(2012-05-16)

測定結果(2012-05-16) ATOMTEX製 AT1320Aを用いて自宅で毎日摂取している 「お米」 と近くにある 「湖沼水」 を測ってみました。 いずれも有意な数値(>3σ)は得られず、検出限界未満という判定 になりました。    23年産のお米に関しては、経過措置として2012年9月30日までは旧基準(500 Bq/kg)が適用 されていますが 2012年4月からの新基準(一般食品:100 Bq/kg) においても基準値以下でした。 新潟県下越のお米には放射性セシウムがほとんど含まれていません。 今後は産地を変えて調査してみます。 ◎ 測定時間:10,000秒 ◎ 新潟県新発田市菅谷産こしひかり(23年産) スーパーで購入           ヨウ素ー131   検出限界未満(<1.9 Bq/kg)           セシウムー134  検出限界未満(<2.3 Bq/kg)           セシウム−137   検出限界未満(<2.6 Bq/kg)    阿賀野市へ流入する水源の一つとしてとして五頭山系からの河川水があります。 この水は農業用水にも使用され、一部は白鳥の湖として知られる 「瓢湖」 にも流入しています。 河川泥等に吸着した放射性セシウムが湖沼などに流入すると、流れが淀み滞留が生じるため沈降濃縮され、湖沼水も汚染される可能性が考えられたので、表面水の検査しましたが、検出できません! 次回は湖の底に沈んでいる 泥を採取し放射性セシウムの有無を調査 する予定です( 採取用の装置を作らないといけませんね〜 ) ◎ 測定時間:10,000秒 ◎ 湖沼水(新潟県阿賀野市・瓢湖) 独自サンプリング ヨウ素ー131   検出限界未満(<2.2 Bq/kg)           セシウムー134  検出限界未満(<2.7 Bq/kg)           セシウム−137   検出限界未満(<3.0 Bq/kg)