2014年4月23日水曜日

セシウム汚染泥の距離による変動

用水路堆積泥のセシウム汚染(西部幹線用水路)

  阿賀野市には「阿賀野川土地改良区」が管理する阿賀野川河川水を利用した用水路網が存在する(図参照)。   これまでに、「あがのラボ」では幹線用水路の末端地域の支線用水路に堆積する用水路泥中の放射性セシウム濃度の経年変化を調査してきた(阿賀野川堆積泥、用水路堆積泥(2012〜2013))。  その結果、流速が小さい末端支線水路には2年半を経過しても未だに約80〜300 Bq/kgの汚染泥が存在すること、大雨等の気象条件で変動することなどが次第に判ってきた。

    今回は、幹線用水路の上流から下流にどのように汚染泥が分布しているかを調べるため、阿賀野市のほぼ中央を流れる「西部幹線用水路ー長浦2号用水路」を対象に、幹線用水路から水田への取水口付近の堆積泥を採取し、放射性セシウム濃度を求めた。

  

なお、測定試料採取日の2014年4月2日で用水路への春季通水は実施されていない。

 

測定結果

 Cs-137+Cs-134 放射能濃度(Bq/kg) 

① 阿賀野市寺社           20

②阿賀野市小境            26

③阿賀野市下ノ橋         69

④阿賀野市五郎巻         92

⑤新潟市北区長場          8

 

考察

  幹線水路取水口近傍の支線用水路に堆積した泥に含まれる放射性セシウム濃度は上流(阿賀野市寺社)から下流(阿賀野市五郎巻)に向けて上昇傾向にあるが、最も下流地域(新潟市北区長場)では極端に低くなっていた。   今回の結果からは断定できないが、福島第1原発事故発生時に用水路に流入した高濃度汚染泥が、水流によって希釈されながら下流へと流されるが、最も濃度の濃い部分はゆっくりと数年をかけて下流に流れて行くため現時点では「阿賀野市五郎巻」付近にその先端が存在していると考えられる。



2014年4月21日月曜日

福島県の土壌汚染

福島県の土壌

阿賀野市の「原発ゼロの会」の視察に同行した際に採取した土壌サンプルの測定結果です。

 福島県富岡町では、44万ベクレル/Kgものセシウム汚染土壌が存在していました。 阿賀野市から富岡町に向かう際の高速道PA土壌にも数千ベクレル/Kgの土壌がありました。(写真は津波で破壊された富岡駅)



測定結果の報告書

福島視察.pdf