2012年5月14日月曜日

旅するセシウム

河川から海へ移行するセシウム


   関東地方の土壌を汚染させた放射性セシウムが、河川を通じて東京湾に流れ込み、東京湾の海底土の汚染が進行していることが明らかとなった。 東京湾は拡散が比較的少ない内湾なので、今後長期にわたりセシウム汚染が進行すると考えられている。 「江戸前の寿司」が危機にさらされています。

東京湾の海底土のセシウム、7か月で13倍に(読売5/14)
東京湾の海底土に含まれる放射性セシウムが、昨年8月から約7か月間で1・5~13倍に増えたことが、近畿大の調査で分かった。 東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出されたセシウムが、河川から東京湾に流れ込んだとみている。

新潟県でも昨年の水害後の8月に阿賀野川流域並びに海底汚泥の調査が実施され、阿賀野川河口河川底土から82 Bq/kg、阿賀野川沖水海底土で7.2〜146 Bq/kg、関屋分水沖海底土 11.1 Bq/kgの放射性セシウムが検出されている。 福島県会津地域のセシウム汚染が河川水によって運ばれ日本海の海底土を汚染させていると考えられる。 現実に、阿賀野川水系のフナ、イワナ、ウグイなどからも放射性セシウムが検出されている。 一方、奥只見湖などの閉鎖系湖沼に関しては、河川と比べて魚類の汚染進行が急速に進んでいるようです。

福島第一原子力発電所事故に伴う新潟県内の放射線等の監視結果(Ver.2)

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