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増え続けるセシウム汚染汚泥

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増え続けるセシウム汚染汚泥      福島第一原子力発電所事故以来、阿賀野市大室浄水場で生じている「放射性セシウムを含む汚泥」の最新検査結果が水道局から発表されました 。 大室浄水場では、阿賀野川水系から取水した水道原水中に含まれる浮遊汚泥等を最終的に天日乾燥床にて回収しているため、汚成分に強く吸着している放射性セシウム(セシウム137+セシウム134)が天日乾燥床に蓄積することになります。      福島第一原子力発電所事故発生時に運用していた天日乾燥床(No.1とNo.2、[4つの天日乾燥床の内、2つのペアでローテション運用])には 高濃度(10,000 Bq/kg以上) の放射性セシウムが検出されました、 その後に運用した天日乾燥床(No.3とNo.4)からは、2桁低い濃度で検出され、減少傾向が見られていましたが、次に運用した天日乾燥床(No.1とNo.2)からは天日乾燥床(No.3とNo.4)と同レベルの濃度の放射性セシウムが検出されており、ほとんど変化していません! 阿賀野川水系の魚や河川底泥、更には流出河口や海底泥から放射性セシウムが検出されていますので、今後も福島県側からの放射性セシウムの移動が続くことが予測されています。      ちなみに、これまでに阿賀野市大室浄水場敷地内に保管されている放射性セシウム量は、総量で 約20憶ベクレル と推計され、今後も増え続けることが危惧されています。 天日乾燥床      運用期間          放射性セシウム(Cs-134+Cs-137)濃度   No.1   平成22年11月29日〜平成23年05月25日       10,000 Bq/kg   No.2   平成22年11月29日〜平成23年05月25日       10,300 Bq/kg    No.3   平成23年05月26日〜平成23年08月18日        145 Bq/kg   No.4   平成23年05月26日〜平成23年08月18日        460 Bq/kg   No.1   平成23年08月15日〜平成23年12月15日       ※140 Bq/kg → 130 Bq/kg(訂正値)...

阿賀野市線量マップ(暫定版)

阿賀野市線量マップ(暫定版) 土壌と河川水のサンプリングのついでに、地上1m高の空間線量率(μSv/hr)を各地点で測定しました。 市街地、水田地帯、五頭山麓での空間線量率に大きな差異は認められませんでした。 使用機器: シンチレーションサーベイメーター TCS-172B  ※ 測定値は、測定日時、天候等によるバラツキが生じますので、あくまでも参考値とお考え下さい。 ※京ヶ瀬の一部地域のデーター追加(5/31) ※京ヶ瀬、分田地区の一部地域のデーター追加(6/3) より大きな地図で 阿賀野市空間線量率分布 を表示

測定結果のまとめ

測定結果のまとめと問題点   ①γ線放射能モニター(ATOMTEX製AT1320A)導入から1週間を経過し、あがの市民放射線測定室(あがのラボ)では、γ線放射能モニターの性能把握と測定練度を高めるため下記の様々な測定試料を検査してきました。 結果としては、 いずれの検体からも放射性セシウムや放射性ヨウ素(減衰により既に消滅)による汚染を検出できていません 。 ◎食品類: 米(新発田市産)、タケノコ(阿賀野市産)、オレンジ(カルフォルニア産) ◎水試料: 水道蛇口水(阿賀野市)、瓢湖湖水(表面水) ◎土壌類: 土壌(雨どい直下)、砂(雨どい直下)、粘土層(瓢湖湖底) ◎その他: 豆炭焼却灰、松葉(落ち葉)   ② 測定を通じて放射性セシウムや放射性ヨウ素の誤検出も確認されています (γ線スペクトル上で確認できないのにメーカー提供の解析プログラムを用いると検出されてしまう現象)   その原因は、1) 福島県や関東地域と比べて阿賀野市の汚染度が極端に低いこと。2)試料中に存在する天然放射性核種が放射性セシウムや放射性ヨウ素の妨害となっている等が考えられます。  (福島県や関東地域などの放射性セシウムによる汚染度の高い検体測定では、天然放射性核種よりも放射性セシウムの相対的濃度(比放射能)が大きいので、現在のところ天然放射性核種による妨害は小さいと報告されています。)    阿賀野市の五頭山系は有名な花崗岩地帯で安田地区から採れる花崗岩(御影石)は草水石(ソウズ石)として全国的に有名! また、村杉温泉や今板温泉はラドン温泉(温泉中に地下岩石から溶け出したラドン( Rn-222 天然、ウラン系列)やラジウム( Ra-226 天然、ウラン系列)を含む)として有名です。 阿賀野市の土壌は花崗岩の風化によってできていると考えても過言ではないでしょう! 対象核種とγ線エネルギー   妨害核種とγ線エネルギー I-131 0.364 MeV        Pb-214 0.352 MeV (天然、ウラン系列) Cs-134 0.569 MeV        Tl-208 0.583 MeV (天然、トリウム系列) Cs-134 0.605 MeV ...

機器のメンテナンス

   本日はγ線放射能測定器のメンテナンスを実施しているため、検体の測定はお休みです。測定結果の信頼性を担保するための定期的な保守管理です。    なお、測定結果に疑義がある場合には緊急メンテナンスを実施しますが、通常時は2週間間隔でメンテナンスを実施します。

水道水検査

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測定結果(2012-05-20)    ATOMTEX製γ線測定器AT1320Aを用いて自宅の 水道蛇口水 (1リットル)を測定した結果、 有意な数値(>3σ)は得られず検出限界未満という判定になりました。 2012年4月からの新基準(水道水:セシウム合算10Bq/kg)においても基準値以下(<4.8 Bq/kg) でした。     阿賀野市の給水は、 阿賀野給水区 と 安田給水区 の2系統で運営されています。 安田給水区(旧安田町)では 地下水 を水道原水に用いていますが、阿賀野給水区(旧水原町)では 阿賀野川表流水 と 地下水 が併用されていますので、阿賀野川の水質変化を受けやすい傾向にあります。 また、地下水が混合配水されているためか γ線スペクトル上には岩石由来の天然放射性核種 の存在が認められます。        ◎ 測定時間:10,000秒        ◎ 水道蛇口水(阿賀野給水区水原)          セシウムー134  検出限界未満(<2.3 Bq/kg)          セシウム−137   検出限界未満(<2.5 Bq/kg)

米の産地偽装

やっぱりあった!米の産地偽装 以前から、「福島産のコメ」が産地偽装で一般に流通しているのではないのかという心配がありましたが、ブランド米「新潟県産こしひかり」に原発事故の影響で価格の下がった「福島産ひとめぼれ」を混ぜて、「新潟県産こしひかり」として販売していたことがわかってきた。 この事例が例外的ならば良いのだが実態は詳しく調査されていないのが現実です。 もしも、「福島産ひとめぼれ」が放射能汚染されていたとなったら、問題はさらに深刻となる。 県産コシ偽装、福島米を混入か(新潟日報 5/18) 県警は、昨年3月の東京電力福島第1原発事故による風評被害の影響などで価格が下がったコメを、高値で売れる県産コシヒカリと偽って販売し、利益を得ていた疑いもあるとみて調べている。 市場価格より異様に安い「新潟県産コシヒカリ」や、新潟県産と書かれているが怪しげな業者のお米は疑ってみる必要があるようです。  皆さんの食べているお米は大丈夫ですか?     参考:阿賀野市小浮にある 農業生産法人 百姓一揆 では独自にお米の放射能検査を実施し出荷していますし、 生協パルシステム と提携して「コシヒカリ」を供給している阿賀野市笹岡の JAささかみ のお米は生協会員に届く前に厳しい検査を受けています。  農家の方々もいろいろと努力されているのですが米の産地偽装事件が起きると新潟産米に対する消費者の信頼が崩れてしまうことに...

「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味

「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味 現在、国・自治体・民間機関・市民測定所等で食品中の放射能検査が頻繁に実施されています。 公表された検査結果に書かれている、 「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」 などの表記をご覧になったことがあると思いますが、検査機関によって表記が異なるので多くの一般市民は混乱してしまうという実態があります。 今回は、 「ND」「不検出」「検出されず」「検出限界未満」の意味を解説 してみましょう! それぞれの表面的意味としては ① 「ND」:Not Detected(検出されなかった)  疑問:ほんとに無かったの? ② 「不検出」:検出されなかった   疑問:ほんとに無かったの? ③  「検出されず」:検出されなかった  疑問:ほんとに無かったの? ④ 「検出限界未満」:検出できる最小値に満たなかった  疑問:実際はどのくらいだったの? ….となるのですが、いずれも適切な表現ではなく、①〜③は「ゼロ」と思ってしまう方もいらっしゃるだろう! 実は意味するところは全て同じなのです。表現が好ましくないのです。出来れば使用しないでいただきたい。 壊変は確率現象 セシウム137やヨウ素-131等の放射性核種が壊変するのは、いつも一定ではなくて バラツキを持った確率的な現象 なのです。(10枚に1枚は当たるはずの宝くじの末尾賞300円ですが、バラで100枚買っても必ずしも10枚当たるとは限らず11枚の時もあるし8枚の時もある…..) バラツキをもった放射性核種の壊変に伴って放出される放射線を、測定器で観察するわけですから測定値も当然バラツキをもってしまうわけです。 長時間観察したら(大量の宝くじを買ったら)、一定の放射能に収束する(10枚に1枚当たる状況に近づく)わけですがバラツキが全く無くなるわけではありません。 自然計数もバラついている 測定器に検体をセットしていない状態でも周囲にある 自然界の放射線によりカウントされてしまう現象 があります。 これが 自然計数(バックグラウンド) と呼ばれるもので、同様に一定ではなくバラツキを持っています。 測定器に検体をセットした状態では、バラツキを持った自然計数に加えてバラツキを持った検体中の放射性核種からの放射線を同時にカウント...